整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・骨粗鬆症外来

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スポーツによる障害

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)とは

アキレス腱は下腿の太い筋肉(下腿三頭筋)が踵の骨に付着する部位に存在します。歩行、ランニングなど足の筋肉が働くとき強いストレスがかかる場所でもあるため、マラソン、ランニングなど長距離走による使い過ぎ(Overuse)によってアキレス腱の踵骨付着部に疼痛が生じます。

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)の原因

マラソン、ランニングなど長距離走や、ジャンプ系スポーツ(バスケットボール、バレーボール)、ジョギングなどの愛好家に多く日常でよくり患しやすいスポーツ障害の一つです。下腿三頭筋(腓腹筋、ヒラメ筋)の付着部症(Enthesopathy)であり、ミクロな腱・筋肉の損傷(微細損傷)と繰り返しの負荷による修復不全が原因と言われています。

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)の症状

アキレス腱の踵骨付着部の痛み、腫れ(腫脹)があり運動によって悪化します。アキレス腱付着部の外側に Pump Bump と言われる腫瘤を形成することもあります。

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)の検査

問診によってスポーツ歴、日常生活動作、どのような動作で痛みが強くなるかを聴取します。レントゲンではアキレス腱付着部の骨棘(ほねのとげ)が見つかることもありますが診断の決め手とはならず、問診内容と身体所見によって診断します。

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)の治療

スポーツによる使い過ぎ(Overuse)が原因として明らかな場合は、まずは競技を休むことが最も重要です。完全に休むことが難しくても競技内容の変更、練習内容の見直しは必ず行いましょう。例えばサッカーであれば、後半は休むなど部分的にでも負荷を軽減することから始めましょう。安静期間は人によりさまざまですが、最低でも2~4週間は休んで、改善するかを見てみましょう。

また患部のアイシング(Icing)も重要です。野球のピッチャーが投球後にベンチで肩に大きなクーリング装置をつけているのを見たことがある方も多いかと思います。プロ・アマ問わず、肉体を酷使した後のアイシングは早期に炎症を抑える重要なアフターケアです。

下腿三頭筋の柔軟性、伸張性の獲得のため、急性期の疼痛が落ち着いてきたらストレッチ、筋肉のリラクゼーションを行うことも重要です。足底版という装具をアーチサポート、Heel-Liftを得ることを目的に使用することがあります。ヒアルロン酸を踵骨後部滑液包(アキレス腱付着部のそばにある、組織の運動を滑らかにするための液体が入った袋)に注射することもあります。即効性があるので、どうしても休めない試合、大会の数日前に注射するのも有用です。

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)の手術治療

以上のような治療を行っても改善しない場合、稀に手術が必要となることがあります。踵骨の後上隆起といわれる突起と滑膜を切除したり、アキレス腱を部分的に踵骨からはがし、骨棘(ほねのとげ)を切除したのちにアキレス腱付着部の再建手術を行います。

先生から一言

アキレス腱付着部炎(アキレス腱付着部症)はスポーツによる使い過ぎ(Overuse)が原因となり日常生活でもかかりやすい疾患の一つです。
スポーツ愛好家の方、部活でハードワークをしているお子さんが発症することが多いです。
痛みが強いときは勇気をもって競技を休むことが必要です。
ストレッチ、下腿三頭筋の伸張性を増大させるためのリラクゼーションも重要で、当院の理学療法士の得意分野の一つでもあります。

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