整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・骨粗しょう症外来・ペインクリニック

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膝の痛み

変形性膝関節症

変形性膝関節症|膝の痛み・階段のつらさ・膝が伸びない方へ

痛みを和らげ、長く歩ける膝を目指して

「立ち上がると膝が痛い」「階段の上り下りがつらい」「膝が伸びきらない」。そんな症状を、年齢のせいと諦めていませんか。

三国ゆう整形外科では、痛みを和らげるだけでなく、膝の動きや筋力、歩き方を整え、ご自身の足で長く歩き続けられるよう支援します。 理学療法士によるリハビリテーションを中心に、必要に応じて薬やヒアルロン酸注射、装具などを組み合わせ、生活に合った治療をご提案します。

「できるだけ手術をせずに改善したい」というお気持ちを大切にしながら、手術が適している場合には、専門の医療機関と連携して治療を進めます。

当院は、大阪市淀川区の阪急三国駅から徒歩1分、国道176号線沿いにあります。駐車場は41台分あり、受診された方には無料駐車券をお渡ししています。膝の痛みで移動がつらい方もご相談ください。

変形性膝関節症の症状チェックリスト

  • 椅子から立ち上がるときや、歩き始めに膝が痛む
  • 階段の上り下りがつらい
  • 正座やしゃがむ動作がしにくい
  • 膝をまっすぐに伸ばしきれない
  • 膝が腫れる、水がたまる
  • 歩くと膝がぐらつく、ガクッと力が抜ける感じがある
  • 以前よりO脚が目立ち、歩ける距離が短くなってきた

こうした症状は、変形性膝関節症でみられることがあります。ただし、半月板損傷や関節リウマチなど、ほかの病気でも似た症状が起こるため、診察で原因を確認することが大切です。

急に強く腫れた場合、赤みや熱感に発熱を伴う場合、急に体重をかけられなくなった場合は、早めに医療機関を受診してください。

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、膝関節の表面を覆う軟骨のすり減りに加え、半月板や骨、関節を包む組織などに変化が生じ、痛みや腫れ、動かしにくさを引き起こす病気です。中高年以降に多く、特に女性に多くみられます。

初期には、立ち上がりや歩き始めに痛みが出ても、休むと落ち着くことがあります。進行すると、階段やしゃがむ動作が難しくなり、膝が伸びきらない、O脚が目立つ、長く歩けないといった症状が現れます。

レントゲンでは、関節の隙間が狭くなったり、骨の縁に「骨棘(こつきょく)」と呼ばれる突起ができたりします。ただし、画像でみられる変形の程度と、痛みや生活への支障は必ずしも一致しません。 変形があっても、治療によって痛みや動きやすさの改善を目指せます。

歩くことや外出が減ると、筋力や体力の低下につながるため、症状に合わせて治療と運動を続けることが大切です。

変形性膝関節症では軟骨・半月板・靭帯のすりへりが起こります

原因とリスク要因

変形性膝関節症の発症には、加齢だけでなく、体重の増加や膝への負担、体質など、複数の要因が関係しています。女性、特に閉経後の方に多く、肥満や過去の膝のけが、遺伝的な要因なども発症に関わります。また、O脚・X脚、筋力の低下、扁平足などは膝への負担のかかり方に影響し、重労働や膝に大きな負担がかかるスポーツもリスクとなることがあります。

進行には、半月板の損傷や軟骨の下にある骨の変化、関節内の炎症(滑膜炎)などが関係します。歩くときに膝が横に揺れる、膝が伸びきらないといった状態や体重の増加も、膝への負担を大きくする要因です。

痛みの原因は、軟骨のすり減りだけではありません。 関節内の炎症や骨の微細な損傷、半月板の損傷、周囲の筋肉や腱への負担などが重なって生じるため、膝の状態を総合的に評価することが大切です。

変形性膝関節症の検査

診察では、痛む場所や症状が出る動作、これまでの経過、日常生活で困っていることを伺います。膝の腫れや押したときの痛み、曲げ伸ばしの範囲、筋力、歩行時のぐらつきなども確認します。

基本となる画像検査はレントゲンです。必要に応じて立って体重をかけた状態で撮影し、関節の隙間の狭さ、骨棘、骨の変化、O脚・X脚の程度を評価します。

半月板や軟骨の状態、レントゲンでは分かりにくい骨の異常などを調べる必要がある場合には、MRI検査を検討します。すべての方にMRIが必要なわけではなく、症状や診察所見に応じて判断します。

関節リウマチや感染、結晶による関節炎などが疑われる場合には、血液検査や、膝にたまった関節液の検査を行うこともあります。

変形性膝関節症の保存治療(手術以外の治療)

治療では、痛みを軽くすることに加え、歩行や階段、立ち上がりなどの動作を改善し、生活の質を保つことを目指します。まずは運動療法や生活上の工夫を基本に、症状に合わせて薬、注射、装具などを組み合わせます。

運動療法・リハビリテーション

運動療法は、膝の痛みや身体機能の改善に重要な治療です。 膝の曲げ伸ばしを保つ練習、太ももやお尻の筋力トレーニング、無理のない有酸素運動などを行います。

痛みがあるからといって、すべての運動を控える必要はありません。膝の状態に合わせて種類や負荷を調整し、続けられる方法を見つけることが大切です。当院では理学療法士が評価し、ご自宅で行える運動も指導します。

日常生活の工夫

正座や深くしゃがむ動作など、痛みを強める動作を減らし、椅子や手すりを活用して膝への負担を調整します。靴は、足に合って歩きやすく、安定したものを選びましょう。

長時間の立ち仕事や歩行で痛みが増える場合は、途中で休憩を入れることも役立ちます。必要に応じて杖などの歩行補助具も検討し、活動を続けやすい環境を整えます。

体重管理

体重が多い方では、減量によって膝への負担を減らし、痛みや動きやすさの改善が期待できます。体重が1kg増えると、歩くたびに膝にかかる負担は約3~4kg増えると言われています。特に階段昇降時には約4〜7倍の負荷が膝関節にかかります。
少しの減量でも痛みや動きやすさが改善することが多いです。無理な食事制限ではなく、膝に負担の少ない運動(自転車、水中ウォーキングなど)と筋力トレーニングを組み合わせ、継続しやすい減量プランを一緒に考えます。防風通聖散などの漢方薬を併用することもあります。

薬物療法

痛みの程度や持病、服用中の薬を確認し、湿布・塗り薬や飲み薬を使用します。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)やアセトアミノフェンなどから、体の状態に合わせて選択します。

特に飲み薬は、胃腸や腎臓などへの影響にも配慮し、使用量や期間を調整します。痛みが長引く場合には、痛みの伝わり方に作用する薬を検討することもあります。

ヒアルロン酸注射

膝関節内にヒアルロン酸を注射し、痛みの軽減や動かしやすさの改善を目指します。効果には個人差があるため、症状や治療への反応を確認しながら継続を判断します。

装具療法

膝の状態に応じて、サポーターや足底板(インソール)を使用することがあります。関節の不安定性や脚の形、歩き方を確認し、装着によって痛みや歩きやすさが改善するかを評価します。

装具だけに頼るのではなく、運動療法などと組み合わせて活用します。

当院のリハビリテーションで大切にしていること

当院では、膝の痛む場所だけでなく、膝がどこまで伸びるか、太ももやお尻の筋力が十分か、歩くときにぐらつきがないかなどを理学療法士が評価します。必要に応じて、股関節や足首の動き、足の使い方も確認します。

そのうえで、「階段を楽に上りたい」「買い物に歩いて行きたい」「旅行を楽しみたい」といった目標に合わせて、運動内容を組み立てます。膝を動かす練習や筋力トレーニングに加え、立ち上がりや歩行など、実際に困っている動作の練習も行います。

決まった運動を全員に行うのではなく、痛みや体力、生活に合わせて調整します。 運動後や翌日に痛み・腫れが強まる場合は負荷を見直し、ご自宅でも無理なく続けられる方法をご提案します。

リハビリ室ならではのメニューと一緒に、自宅でできる訓練も指導します

手術を検討するのはどのような場合ですか?

保存治療を行っても痛みや歩きにくさが十分に改善せず、日常生活に大きな支障が続く場合には、手術を検討します。レントゲンの変形だけで決めるのではなく、症状、生活への影響、ご本人の希望を踏まえて判断します。

手術には、骨の向きを調整して膝への負担のかかり方を変える「骨切り術」や、傷んだ関節の表面を人工関節に置き換える「人工膝関節置換術」などがあります。変形の場所や程度、年齢、活動内容に応じて適した方法を選びます。

手術は痛みや日常動作の改善が期待できる一方、感染、血栓、関節の動きの制限、痛みの残存などのリスクもあります。期待できる効果とリスクについて、手術を担当する医療機関で十分に説明を受けることが大切です。

当院では手術は行っておりませんが、必要な場合には連携する専門医療機関をご紹介します。術後も、手術を担当した医療機関の方針を確認しながら、当院でリハビリテーションを継続できます。

左人工股関節の術後(当院から基幹病院にご紹介し手術となった方です)

よくある質問

変形した膝は元に戻りますか?

保存治療で、すり減った軟骨や骨の変形を元の状態に戻すことは難しいのが現状です。ただし、変形が残っていても、炎症を抑えたり、筋力や動き方を改善したりすることで、痛みや生活上の支障が軽くなることはあります。

ヒアルロン酸注射だけで治りますか?

注射で痛みが和らぐことはありますが、筋力の低下や動きにくさなど、すべての問題を改善できるわけではありません。効果を確認しながら、運動療法や生活上の工夫と組み合わせて治療します。

膝が痛くても歩いた方がよいですか?

痛みが大きく増えない範囲で、活動を保つことが大切です。ただし、長く歩いて痛みや腫れが強まる場合は、距離や時間を減らしてください。歩行がつらい時期には、自転車や水中での運動など、取り組みやすい方法を検討します。強い痛みを我慢して歩き続ける必要はありません。

グルコサミンやコンドロイチンは効果がありますか?

痛みや機能に対する効果は研究によって結果が異なり、確実な効果や、すり減った軟骨を元に戻す効果は確認されていません。サプリメントだけに頼らず、運動療法や、必要に応じた体重管理など、基本となる治療を優先することをおすすめします。

変形が進むと、必ず手術が必要ですか?

必ずしも手術が必要になるわけではありません。痛みや生活への支障が少なければ、保存治療を続けることもできます。一方、十分に治療しても歩行や日常生活が大きく制限される場合には、手術も歩く力を守るための選択肢です。

参考文献)

・日本整形外科学会監修『変形性膝関節症診療ガイドライン2023』(南江堂,2023).

・大江 隆史,岸田 俊二.第4回 ロコモの要因とは?(3)変形性股関節症・変形性膝関節症.整形外科看護.2025;30(1):90-93.

・青木 隆明,秋山 治彦.第22回 変形性膝関節症のリハビリテーション.Loco CURE.2025;11(2):174–177.

・津村 弘.変形性膝関節症の手術療法(人工関節).Loco CURE.2024;10(1):53–58.

・Intra-Articular Hyaluronic Acid for Knee Osteoarthritis: A Systematic Umbrella Review. J. Clin. Med. 2025, 14(4), 1272.

記事監修:曽我部 祐輔 医師 (三国ゆう整形外科 院長/日本整形外科学会認定 整形外科専門医)

最終校正日:2026年9月12日

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