DISEASE DETAILS 疾患一覧
スポーツによる障害
Köhler 病(ケーラー病)
Köhler 病(ケーラー病)とは
足の舟状骨(しゅうじょうこつ)とよばれる骨の骨端核(成長軟骨の中心)に変化が生じる疾患で、歩行時に足の真ん中付近に痛みを感じます。
Köhler 病(ケーラー病)の原因
ケーラー病は7〜10歳くらいのお子さんに見られる病気ですが、スポーツとの関連性は明らかではなく、発症原因は不明です。同じ骨端症のSever病では活発な運動やスポーツを行うお子さんに多いことが知られています。
Köhler 病(ケーラー病)の症状
歩行時、運動時の足の真ん中(足背内側部)への疼痛を感じます。症状が強いと歩けなくなったり、スポーツが継続できなくなったりします。
Köhler 病(ケーラー病)の検査
スポーツ歴、どのようなときに痛みを感じるかを聴取し、骨端核の圧痛をみます。レントゲンでは骨端核が白くかたくなり(硬化)、骨の輪郭がみだれ(輪郭不正)たりします。他の足の疼痛を来す疾患(疲労骨折など)を見分けることが重要です。
Köhler 病(ケーラー病)の治療
患部への負荷を軽減することで保存的に治療します。具体的には、疼痛が強い場合は競技活動、スポーツを休止し、安静を取ります。ケーラー病では比較的長期の安静が必要で、3ヶ月程度のスポーツ禁止となる場合もあります。アーチサポートという足のアーチを矯正する装具も効果的です。
先生から一言
ケーラー病はSever病とともにあまり知られていないお子様の足の痛みの原因となる疾患です。診断がつかず原因不明の足の痛みとして放置されていることも多いです。原因のよくわからない足の痛みでお悩みのお子様は、ぜひ整形外科を受診してください。