DISEASE DETAILS 疾患一覧
あし(下肢) の痛み・しびれ
サルコペニア
サルコペニアとは
主に加齢により全身の筋肉量と筋力が自然低下し、身体能力が低下した状態を指します
筋肉の量は40歳以降徐々に減少し、60歳以降はをさらにその減少が加速します
タンパク質の摂取不足と運動量の減少によって、作られる筋肉より分解される筋肉が多くなることが原因と考えられています
運動器不安定症、ロコモ、フレイルと相関する疾患概念で、要支援・要介護、認知症の発症と密接に関係しています
肝硬変・肝細胞がんへの進展にかかわる可能性があることも示唆されています
サルコペニアの症状
立ち上がり、歩行がままならなくなり、面倒なので余計歩かなくなってしまうという悪循環を生じます
そのため急激に歩行機能が減少し、寝たきりにつながりやすくなってしまいます
頻繁につまづいたり立ち上がるときに手をつくようになると症状がかなり進んでいると考えられ、積極的にトレーニングを行うことがその後の生活の質的な安定に大いに役立ちます
本疾患によるつまづきや歩きにくさは筋力低下が原因とは気づかれにくく、気づかないまま歩行機能の低下が進行しすぐに寝たきり・廃用になってしまうという恐ろしさがあります
サルコペニアの検査
整形外科医が診察すれば、本疾患の存在に気づくことはさほど難しくありません
特に大腿四頭筋の萎縮、手足が細くなる、転倒しやすいなどの項目を丁寧に問診することが重要です
サルコペニアの治療
理学療法士の指導の下、スクワットなどの運動で足腰の筋力をつけることが何よりも重要です
併せて食事に十分気を配ることも大切です
主食、主菜、副菜を揃えてバランス良く、たんぱく質・カルシウム・ビタミンDをしっかりとることが重要です
特に体内でつくることのできない必須アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンの「BCAA」は筋肉の材料やエネルギー源となり積極的に摂取する必要があります

先生から一言
院長はアンチエイジングの専門医でもあり、医学的に適切な食事、栄養管理に関する知識も有しています
まずはご来院いただき、お話を聞かせていただくことが大切です
無理なく続けられる運動、食事療法を一緒に決めていきましょう