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あし(下肢) の痛み・しびれ
変形性リスフラン関節症
変形性リスフラン関節症は、足の中足骨と足根骨の間にあるリスフラン関節に発生する変形性関節症(OA)の一種です。リスフラン関節とは足根中足関節(tarsometatarsal joint:TMT joint)の総称であり、第1~5中足骨基部に対する内側・中間・外側の楔状骨と立方骨で形成される関節です。
リスフラン関節は、足のアーチを形成し、歩行や走行の際に重要な役割を果たします。リスフラン関節の関節軟骨がすり減り、足の痛みや変形を生じると歩行に障害が出てきます。

変形性リスフラン関節症の原因
変形性リスフラン関節症は、通常、過度の使用、外傷、関節の不安定性などが原因で発生します。
変形性リスフラン関節症の症状
リスフラン関節に一致した足の甲の部分に腫れがあり、骨が隆起した変形がおこります。 この変形が進行していると見た目でもはっきり分かるほど隆起します。
外傷後もしくは外反母趾や扁平測に伴い中年以降の女性に多く発症し、原発性は少ないとされています
変形性リスフラン関節症の検査
足首の痛みや腫れなどから変形性足関節症が疑われる場合には、レントゲン、CT・MRI検査といった画像検査をします。関節の隙間が狭くなったり、骨棘という骨のとげができていることを確認することにより診断は容易です。

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変形性リスフラン関節症の治療
変形の進行度によらず、まずは保存治療を行います。
鎮痛薬の投薬、インソールの作成や靴の調整、ロッカーボトムとアーチサポートそしてアキレス腱のストレッチ、アーチ保持のための足部内在筋トレーニングなどの治療があります。
痛みが改善しない場合、ステロイドの関節注射を行います。
投薬・注射で痛みが改善しない場合は手術も検討されます。
参考文献)
・足の専門医はこう見立てる.総合医学社.