DISEASE DETAILS 疾患一覧
スポーツによる障害
腓骨筋腱障害
腓骨筋腱障害とは
足首の外側に位置する腓骨筋腱に起因する疾患です。
腓腹筋腱には短腓腹筋腱と長腓腹筋とがあり、ともに腓骨(外果)後方から第5中足骨基部へ向かって走行する腱です。

腓骨筋腱障害の原因
捻挫などの外傷後に症状をきたすことが多いです。
サッカーやバスケットボールなどの切り替えし動作の多いスポーツも原因となります。
普段はかないハイヒールなどを履いて長時間歩いた後から発症した報告もあります。
特に誘因なく発症することもあります。
腓骨筋腱障害の症状
運動時の外果(そとくるぶし)付近の疼痛が主な症状です。
腓骨筋腱障害の検査
レントゲン検査で剥離骨折や骨の形態異常などが内科精査します。
腓骨筋腱や周囲の軟部組織の状態をより詳細に精査する場合はMRI検査を行います。
腓骨筋腱障害の治療
滑車症候群、副骨のos peroneumやos vesalianumがあっても、その部位が無症状であれば治療の必要はありません。
疼痛などの症状がある場合は、安静や鎮痛薬を処方します。
症状の強い場合はギプスシーネ固定を施行します。
リハビリテーションとしては、内外側のアーチサポートを作製したり、腓骨筋腱のストレッチを行います。凹足があれば外側への負担を逃す外側楔などのインソールも適応となります。痛みが減ってきたら腓骨筋の廃用を避けるため、足関節周囲筋、特に後脛骨筋の筋力強化を行い、片脚のバランス向上を図ります。
圧痛部位へのトリガー注射なども選択肢の一つとなります。
痛みが改善しない場合は、手術加療を検討されます。
参考文献)
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