整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・骨粗鬆症外来

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あし(下肢) の痛み・しびれ

変形性リスフラン関節症

変形性リスフラン関節症(Osteoarthritis of the tarsometatarsal (Lisfranc) joints)とは

リスフラン関節は第1~5中足骨基部と3つの楔状骨、立方骨で形成される関節です。リスフラン関節は、足のアーチを形成し、歩行をスムーズにする役割があります。関節軟骨がすり減り、関節の変形を生じると歩行時の疼痛が生じます。

リスフラン関節(Lisfranc joint)は足の真ん中に位置する関節です。足のアーチの頂点に位置し、強固に靭帯に固定されているためほとんど動きません

変形性リスフラン関節症の原因

変形性リスフラン関節症は、加齢による軟骨のすり減り、仕事やスポーツなどの過度の負荷、骨折などの外傷、関節の不安定性などが原因で発生します。変形性関節症の発生には遺伝性があるとも考えられていますが、詳細は不明な部分がまだ多く残っています。

変形性リスフラン関節症の症状

症状は歩行やスポーツ時の疼痛です。またリスフラン関節に一致した足の甲の部分が晴れたり、骨が隆起したりします。 変形が進行すると見た目でもはっきり分かるほど隆起することもあります。外傷後の変形、もしくは外反母趾や扁平足に伴って中年以降の女性に多く発症します。

歩行時の足の痛みがでます

変形性リスフラン関節症の検査

足首の痛みや腫れなどから変形性足関節症が疑われる場合には、レントゲン、CT・MRI検査といった画像検査をします。関節の隙間が狭くなったり、骨棘という骨のとげができていることを確認することにより診断は容易です。ただし、変形が進んでいるほど痛みが強くなるというわけではないことに注意が必要です。

リスフラン関節の関節裂隙狭小化は軟骨のすり減りを示しています

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変形性リスフラン関節症の治療

変形の進行度によらず、まずは保存治療を行います。鎮痛薬の投薬、インソールの作成や靴の調整、ロッカーボトムとアーチサポートそしてアキレス腱のストレッチ、アーチ保持のための足部内在筋トレーニングなどの治療があります。痛みが改善しない場合、ステロイドの関節注射を行います。

オーダーメードインソールは非常に有効な治療手段です

投薬や注射で痛みが改善しない場合は手術も検討されます。

参考文献)

・足の専門医はこう見立てる.総合医学社.

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