整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・骨粗鬆症外来

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けが(外傷)

橈骨遠位端骨折

橈骨遠位端骨折(Distal radius fracture)とは

前腕の外側にある橈骨(とうこつ)が折れる骨折です。この骨折は頻度が高く、特に高齢者やスポーツ選手によく見られます。転倒や打撲、転落によって発生し、治療はギプス固定や手術があります。

橈骨遠位端骨折の原因

橈骨遠位端骨折の主な原因は、転倒や外傷です。特に、転んだ際に手を突くことで手首に過度な力がかかり、骨折が発生します。また、スポーツでの衝突や事故も原因となることがあります。

加齢や骨粗しょう症などの骨の弱さがある場合、骨折のリスクが高まるため要注意です。骨折の予防のため、閉経後の女性は少なくとも一年に一度は骨密度検査を行うことが推奨されています。

橈骨遠位端骨折の症状

手首に激しい痛みがあり、腫れてきます。手のひらをついて転んだ後では、フォークが逆さまに置かれたような変形が見られることがあります。痛みのために手関節の運動ができなくなり、折れた骨や腫れによって神経が圧迫され、指が痺れたり、麻痺が出ることもあります。

橈骨遠位端骨折によるフォーク状変形

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橈骨遠位端骨折の検査

レントゲン検査にて、橈骨の骨折が確認できます。骨折の形状によって治療法が異なるため、単純な骨折線が一本の場合、不安定な骨折で複数の小さな骨片がある場合、または手首側の骨片が分かれて骨折線が手首の関節に達しているかどうかを判断します。手首側の骨片が手の甲の方向にずれているものは、コレス骨折と呼ばれており、手のひら側にずれているものはスミス骨折と言われています。スミス骨折は手術でないと直しにくい骨折です。

橈骨遠位端骨折の治療

手術以外の保存的治療)

ギプスや副木(シーネ)で手首を固定し、骨が自然に治るのを待ちます。通常、4週間の固定が必要ですが、年齢、骨粗鬆症の有無、骨折の形状によって異なります。また、痛みや腫れを軽減するために、鎮痛剤や冷却パックを使用することがあります。

手術治療)

骨折によるずれ(転位)が大きい場合は、手術が必要です。手術方法には、ワイヤーやプレート、ネジを用いて骨を固定する内固定術や、骨折部分の周囲にピンやネジを設置して固定する外固定術があります。手術後はリハビリテーションが重要で、関節の可動域や筋力を回復させるための適切な運動が必要です。

リハビリテーション)

骨折が治癒した後も、手首の筋力や可動域を回復させるためにリハビリテーションが必要です。理学療法士の指導のもと、ストレッチや筋力トレーニングを行い、徐々に日常生活への復帰を目指します。

参考文献)

・日本手外科学会「手外科シリーズ 13」

先生から一言

橈骨遠位端骨折は日常的によく見られる骨折の一つです。骨粗しょう症があると転倒して手をついただけで簡単に折れてしまいます。骨折そのものの治療も大切ですが、その背景にある骨粗しょう症も診断し、治療していくことが今後のさらなる骨折(ドミノ骨折)の予防につながります。

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