整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・骨粗鬆症外来

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あし(下肢) の痛み・しびれ

足底線維腫症(Plantar Fibroma)

足底線維腫症(Plantar Fibroma)は足の裏にできものができる疾患です。あしの裏にしこりができ、体重をかけると痛みがでてくるため、受診する方が多いです。

足底線維腫症は足の裏にできもの、しこりを生じる良性疾患です
足底線維腫症は足の裏の足底腱膜にできもの、しこりを生じる良性疾患です

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足底線維腫症の原因

足底腱膜に線維芽細胞様の増殖が起こり、しこりとして触知します。手で起こるデュピュイトラン拘縮と同一の病変と考えられています。その発症要因については明らかにはなっていません。糖尿病、低体重、アルコール依存、転換などが発症のリスク因子と考えられています。遺伝性もあると考えられています。20~40代の男性に多く、両側に発症することもあります。

足底線維腫症の症状

足底部内側の足底腱膜の一部をしこりとして触れます。しこりが複数触れることもあります。通常、押さえても痛みはないか軽度です。しこりが大きくなり、周辺の腱を巻き込んだりすると引きつれ(瘢痕)を生じることがあります。

歩行時や、腫瘤を圧迫した時の疼痛があります

足底線維腫症の検査

触診が最も重要な身体診察です。足底腱膜に腫瘤を触れ、圧痛を伴います。レントゲンでは、腫瘍はうつりませんが、骨の異常や踵骨の疲労骨折などの除外のために必要です。超音波検査、MRIでは足底腱膜の肥厚として腫瘤を確認できます。他の腫瘍の鑑別にも有効です。

足底線維腫症の保存治療

まずは保存治療が基本となります。鎮痛薬の内服、疼痛が強い時は安静や運動の制限、疼痛部位を保護するインソールを使用します。そのほかにステロイドの注射、対外衝撃波の治療が報告されていますが、治療効果は限定的とされています。リハビリで筋力訓練やストレッチを行ったり、体重のかかり方の不均衡がないかをチェックすることも重要です。

足底線維腫症の手術治療

上記の保存治療で改善を認めない時に手術治療を検討します。手術は腫瘍の辺縁を切除する手術を行います。再発しやすいことが知られており、数回手術が必要となることも少なからずあります。足のアーチの平坦化やハンマートゥの発生につながる可能性もあります。

参考文献)

・足の専門医はこう見立てる.

・Masao Nomura et al. A Case of Plantar Fibromatosis. 皮膚. 第32巻. 第1号. 平成2年2月.

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