整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・骨粗しょう症外来・ペインクリニック

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肘の痛み

肘頭滑液包炎

肘頭滑液包炎とは

肘頭滑液包炎は、肘の先端(肘頭)と皮膚のあいだにある「滑液包」という袋に炎症が起こり、腫れや痛みが出る病気です。原因としては、長時間の肘つきや作業によるくり返しの圧迫、転倒などの打撲、関節リウマチや痛風などの持病、細菌感染などが挙げられます。多くは感染を伴わないタイプで、安静や湿布・内服薬などの保存治療でよくなりますが、黄色ブドウ球菌などが入り込む化膿性の場合は、腫れ・赤み・熱っぽさが強く、抗菌薬や膿を出す治療が必要になります。

肘頭滑液包炎は肘にポコッとできものができる疾患
肘頭滑液包炎は肘にポコッとできものができる疾患

肘頭滑液包炎の原因

肘頭滑液包炎の原因の多くは、肘を繰り返し打ちつける・つく・こするなどの外傷の反復で、全体の約90%を占めます。残りは、細菌による感染(化膿性滑液包炎)が約5%、痛風などの結晶が原因となる滑液包炎が約5%とされています。関節リウマチや痛風といった基礎疾患が背景にあることもあります。

肘頭滑液包炎の症状

肘頭滑液包炎は、肘の先端(肘頭)と皮膚の間にある「滑液包」という小さな袋に炎症が起こり、腫れや痛みが出る病気です。長時間肘をついている習慣や、転倒による打撲、関節リウマチや痛風といった病気、細菌感染などが原因になります。多くは感染を伴わないタイプで、安静や薬による保存的治療でよくなりますが、黄色ブドウ球菌などが入り込む化膿性滑液包炎になると、腫れや赤み、熱っぽさが強くなり、抗菌薬や膿を出す処置など、より積極的な治療が必要になります。肘頭は皮膚のすぐ下にあり血流もあまり豊富でないため、重症例や体の状態がよくない方では、傷の治りが遅れたり皮膚が傷んだりするリスクも考えながら治療法を選ぶことが大切です。

肘頭滑液包炎の検査

視診・触診で肘頭部に限局した弾性軟の腫瘤を触知し、肘の曲げ伸ばしに伴う痛みの程度や、皮膚の発赤・熱感の有無を確認します。単純X線写真では、骨折や骨棘、骨髄炎の有無を評価し、変形性肘関節症などの合併病変を確認します。超音波検査やMRIでは、皮下の滑液包内に液体貯留や不良肉芽組織を認めることで、滑液包炎の広がりや性状を把握できます。

感染が疑われる場合には、無菌操作下に滑液包穿刺を行い、内容液の性状(膿性かどうか、血性かどうか)を観察するとともに、細菌培養や薬剤感受性試験を行って原因菌と適切な抗菌薬を特定します。血液検査では白血球数やCRPで炎症の程度を把握し、糖尿病や腎機能障害などの併存疾患の評価も行います。

肘頭滑液包炎の治療

非化膿性の肘頭滑液包炎では、まず肘への圧迫や長時間の肘つきを避け、安静とアイシングを行い、消炎鎮痛薬の内服や外用薬を併用します。腫脹が強い場合には、滑液包穿刺により貯留液を除去します。再発をくり返す難治例では、ステロイド局注が選択されることもあります。保存的治療を続けても腫れや痛みが長期間残存する慢性例では、開放的な滑液包切除術が検討されます。

化膿性肘頭滑液包炎では、早期からの適切な抗菌薬治療とドレナージが重要です。穿刺で膿を排出しつつ、培養結果に基づいた抗菌薬投与を継続し、場合によっては小切開を加えて洗浄を行います。創治癒遅延が懸念される化膿性肘頭滑液包炎において鏡視下掻爬洗浄術を検討することもあります。

参考文献

藤澤徳仁ら:化膿性肘頭滑液包炎に対して鏡視下に洗浄・掻爬を行った1例.整形外科と災害外科 74(2):229-232, 2025.

監修:三国ゆう整形外科 院長 曽我部 祐輔(整形外科専門医)

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