DISEASE DETAILS 疾患一覧
骨粗鬆症
関節リウマチ
このような症状がひとつでもあれば受診してください
・朝起きたときに手指がこわばる、しばらく動かしにくい
・手指や足の指、手首などの関節が、腫れて痛む
・指の関節を押すと痛みがあり、物を握る動作がつらくなってきた
・家事や仕事の動作がやりにくくなってきた
・関節の腫れや痛みが、数週間以上よくなったり悪くなったりを繰り返す
・倦怠感・だるさや微熱、疲れやすさが続く
・朝に特に症状が強く、日中にかけて少し楽になる
・血液検査・検診でリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体が陽性と言われた
・家族に関節リウマチの方がいる、喫煙歴や歯周病などのリスクがある

関節リウマチとは
関節リウマチ(Rheumatoid arthritis:RA)は、免疫の異常によって関節の内側にある滑膜に慢性的な炎症が起こり、放置すると関節破壊や変形へと進行する全身性の自己免疫疾患(膠原病)です。関節の炎症は発症早期から進むことが多く、いったん生じた関節破壊は元に戻らないため、「早く見つけて、早く炎症を止める」ことが何より重要です。
日本では約80〜90万人の患者さんがいるとされ、30〜60代の女性に多くみられます。近年は治療の進歩により、関節破壊を抑え、「寛解」やそれに近い低疾患活動性を目標とした治療が可能になっています。

関節リウマチの症状
関節リウマチは、手足の指、手首、膝、肘といった多くの関節に、左右対称の痛みや腫れが生じるのが大きな特徴です。特に、起床時に「手が握りにくい」「体が動かしにくい」と感じる朝のこわばりは重要なサインであり、これが1時間以上続く場合は関節リウマチの可能性を強く示唆します。通常、指先(DIP関節)や脊椎に症状が強く出ることは多くありませんが、それだけで病気を否定できるわけではないため、慎重な見極めが必要です。
病状が進行すると、単なる痛みにとどまらず、関節の動かせる範囲が狭まる可動域制限や、特有の関節変形が生じます。これにより、ボタンの掛け外しや食事といった日常生活動作(ADL)に支障をきたすようになります。また、炎症は関節だけにとどまらず、全身症状として倦怠感、微熱、食欲低下などを引き起こすことも珍しくありません。さらに、関節以外の臓器に影響が及ぶ「関節外症状」にも注意が必要で、間質性肺疾患による呼吸器への影響や、唾液腺炎による乾燥症状などが現れるケースもあります。
関節リウマチの原因
関節リウマチは、遺伝的な素因に、喫煙や歯周病、女性ホルモンの変化、腸内環境などの環境因子が重なることで、自己免疫の仕組みが乱れ、発症すると考えられています。
免疫の異常により、関節の成分が「異物」と認識され、免疫細胞が滑膜に集まって炎症を引き起こします。炎症が続くと、TNFやIL-6といった炎症性サイトカインが多く産生され、骨や軟骨の破壊が進行します。喫煙歴や歯周病は発症や進行のリスク因子であり、診断や治療方針を考えるうえで重要な情報となります。

関節リウマチの検査
診断は、症状や診察所見に加えて、血液検査と画像検査を組み合わせて総合的に行います。血液検査では、CRPや赤沈といった炎症反応に加え、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体を確認します。特に抗CCP抗体は、発症早期や発症前から陽性となることがあり、重要な指標です。
画像検査では、X線で関節破壊の有無を評価しますが、早期には変化が乏しいこともあります。そのため、関節エコーやMRIを用いて、滑膜炎や骨病変を早期に捉えることがあります。これらを踏まえ、2010年ACR/EULAR分類基準などを参考に診断します。
関節リウマチの薬物治療
治療の基本は、「早期に炎症を抑え、寛解を目指し、それを安全に維持すること」です。禁忌がなければ、まず第一選択としてメトトレキサート(MTX)を使用します。開始前には感染症や臓器機能のチェックを行い、安全に使用できることを確認します。
MTXで十分な効果が得られない場合には、TNF阻害薬やIL-6阻害薬などの生物学的製剤、あるいはJAK阻害薬といった分子標的治療薬を追加・切り替えます。ステロイドは短期間・少量で使用し、可能な限り減量・中止を目指します。
関節リウマチの手術療法
薬物治療を行っても関節破壊や変形が進行した場合には、人工関節置換術や関節固定術などの手術を検討します。ただし、現在は早期治療が普及し、手術に至るケースは以前より減少しています。

三国ゆう整形外科の「関節リウマチ診療」3つの強み
関節リウマチは、早期に適切な治療を行えば、これまで通りの生活を続けられる病気です。 当院では、専門的な診断・治療に加え、リハビリや生活のしやすさまでを含めた「トータルケア」で、患者さんの毎日をサポートします😊
1. 早期発見・早期治療で関節破壊を防ぐ
リウマチによる関節破壊を防ぐには、少しでも早い診断が重要です。当院では、レントゲンや血液検査の数値だけでなく、専門医による詳細な身体診察を何より大切にしています。 関節の腫れや熱感、動きのチェックなど、画像や数値だけでは判断しづらい初期のわずかな変化も、丁寧に診察することで見逃しません。「なんとなく違和感がある」という段階でも、安心してお越しください。
2. 骨粗しょう症予防+リハビリによる「トータルケア」
薬の治療だけでなく、理学療法士・作業療法士による専門的なリハビリテーションを行っています。関節への負担を減らす身体の使い方や、日常生活のアドバイスを行います。 リウマチに合併しやすい骨粗鬆症に対しても、大学病院レベルの精密検査(DEXA法)を実施。将来の骨折リスクまで含めて全身をサポートします。
3. 通いやすさと、つらい痛みに寄り添う治療
リウマチ治療は長く付き合っていくものだからこそ、通いやすさは大切です。当院は阪急三国駅から徒歩1分、院内は完全バリアフリーで、足腰に不安がある時も安心です。 また、リウマチの薬が効いてくるまでのつらい痛みに対しては、ブロック注射などで積極的に痛みを和らげ、心身の負担を軽減します。手術が必要なケースでは、速やかに提携基幹病院にご紹介いたします。
参考文献
・田中良哉:関節リウマチ.薬局 76(2): 226-231, 2025.
・浅野 貴大:関節リウマチの診断、間違われやすい疾患.診断と治療 111(6), 2023.
・浮地 太郎:関節リウマチ.診断と治療 111(2): 75, 2023.