整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科・骨粗しょう症外来・ペインクリニック

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2026.03.22 整形外科一般

こむら返りの原因と対策は? 夜中に足がつる方へ

こんにちは、三国ゆう整形外科・院長の曽我部です。

夜中や明け方に突然ふくらはぎがつって、強い痛みで目が覚める。そんな「こむら返り」に悩んでいませんか。
一時的なものだからと我慢している方は少なくありませんが、こむら返りは睡眠の質を下げ、日中のだるさや疲れやすさにもつながります。背景に脱水、冷え、筋肉の疲労だけでなく、腰や血流、内科的な病気が関わっていることもあります。
「よくあること」と見過ごさず、繰り返す場合は一度きちんと原因を確認することが大切です。

きょうはつらいこむら返りの原因と対策について整形外科医の目線からお話いたします。

【更新情報:2026年3月22日】

本記事は医学論文、整形外科専門医の知見に基づき、記載しています。現在、痛みやこわばりを感じている方はぜひ改めてご一読ください。

こむら返りは、何度も繰り返す場合は放置してはいけない

こむら返りは、ふくらはぎに突然起こる痛みを伴う筋けいれんです。特に夜中から明け方に起こりやすく、短時間でおさまることが多い一方、その瞬間の痛みは非常に強く、「しばらく動けない」「眠りが中断される」と感じる方も少なくありません。

一回だけであれば様子をみてもよいことがありますが、何度も繰り返す場合は注意が必要です。睡眠が妨げられる状態が続くと、疲労が抜けにくくなり、日中の活動性も落ちてしまいます。さらに、夜間に急に痛みが出て慌てて動こうとして転倒・骨折のきっかけになることもあります。

だからこそ、「そのうち治るだろう」と先延ばしにせず、繰り返す時点で一度きちんと見直す価値があります。

こむら返りの原因はひとつだけではありません

こむら返りの原因は、決してひとつに決めつけられるものではありません。「激しく動いた後の筋肉の疲労」や「足の冷え」がきっかけになることが多い一方で、実際には「なぜつるのか、原因がよくわからない」と感じている方も多くいらっしゃいます。

単なる筋肉の疲れである場合もありますが、実はその背景に以下のような病気や状態が隠れている、身体からのサインである可能性もあります。

  • 脱水や電解質異常
  • 糖尿病
  • 甲状腺疾患
  • 末梢血管疾患
  • 下肢静脈瘤
  • 腰部脊柱管狭窄症や神経根障害
  • 妊娠 など

「マグネシウム不足」だけが原因ではないことも

よく「足がつるのはマグネシウム不足だから」と言われますが、すべてがそれで説明できるわけではありません。こむら返りを何度も繰り返す場合や、しびれ、腰痛、足の冷え、むくみ、歩きにくさなどを伴う場合は、背景に別の原因が潜んでいる可能性を考える必要があります。

こむら返りが起きたときの対策と治療

こむら返りが起きたときにまず大切なのは、つっている筋肉をゆっくり伸ばすことです。ふくらはぎであれば、足首をゆっくり反らせるようにして、無理のない範囲で筋肉を伸ばします。慌てて力を入れすぎると、かえって痛みが強くなることがあるため注意が必要です。

普段からできる対策としては、就寝前の軽いストレッチ、足元の保温、運動後の水分補給、疲労をためすぎないことなどが役立ちます。症状が起こる時間帯や頻度を記録しておくことも、原因を考えるうえで有用です。

それでも繰り返す場合には、投薬加療を行います。漢方薬の芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)はこむら返りに比較的よく使われるお薬ですが、長期間続けて内服すると、低カリウム血症や血圧上昇などの副作用に注意が必要です。寝る前に手の届く場所に置いておき、症状が起きてから内服しても十分間に合うこと、「シーズンの最初は症状が強く出やすい」ことを知っておくだけでも、慌てずに対応しやすくなります。芍薬甘草湯以外にも、こむら返りに対してはビタミンB、ビタミンK2、マグネシウム製剤の使用を検討することもあります。

「市販薬で様子をみている」「漢方を飲んでいるけれどまた起こる」という方は、対策が合っていない可能性もあります。我慢を続けるより、症状に合った治療を選び直した方が、夜の不安が早く軽くなることがあります。

繰り返すこむら返りは、原因を確認しておきましょう

こむら返りで受診するほどではないと思っている方は多いのですが、背景におもわぬ病気が隠れていることは少なくありません。特に、症状を繰り返す方、夜中や明け方に何度も足がつる方、眠れないほど痛い方、腰痛やしびれ、足の冷え、むくみを伴う方、糖尿病や腰の病気を指摘されたことがある方は、一度きちんと評価した方が安心です。

当院では、こむら返りを単なる「足がつる症状」として片づけるのではなく、時間帯、頻度、部位、きっかけを確認し、必要に応じて血液検査や、腰・神経の状態も含めて評価します。そのうえで、ストレッチや生活指導、内服治療などを組み合わせた治療を行います。

夜中の痛みで目が覚める、何度も再発して不安、自己流の対策で改善しない。。。

そのような方は、どうぞお気軽に当院へご相談ください😊

参考文献

大森浩二.こむら返り(有痛性筋収縮)についての検討.京都医学会雑誌.2025;72(1):137-142.

中島俊彦.こむら返り,足がつる,外傷後の腫脹・疼痛,急な関節・皮膚の発赤・腫脹.小児内科.2025;57(3):356-358.

海透優太.第35回 足がつります……[有痛性筋痙攣].日本医事新報.2024;(5238):38-39.

吉野鉄大.第9回 こむらがえりと芍薬甘草湯.レジデントノート.2024;26(1):140-145.

監修:三国ゆう整形外科 院長 曽我部 祐輔(整形外科専門医)

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